韓国食材と調味料

メシル매실

すけそうだら

梅は中国を原産地とし、朝鮮半島には紀元前2世紀ごろ伝わったといわれる。梅は韓国語で매화(メファ:漢字で「梅花」と表記)といい、特に梅の花をさすときは매화꽃(メファコッ)、梅の木は매화나무(メファナム)、梅の実は매실(メシ)という。
梅の実に関する朝鮮半島の文献では、李氏朝鮮時代の『東国歳時記』(1849年)に、「醍醐湯(チェホタン)」という冷たい飲みものを端午の日に王が大臣らにふるまった、という記述が出てくる。この醍醐湯(チェホタン)は、梅を甘味のある漢方薬材とともに煮詰めて作ったもので、「これを飲むと喉の渇きがおさまり、胃腸がすっきりし、気分爽快になる」と記されている。
また、梅の花を歌った詩調(シジョ)定型詩「梅花詞(メファサ)」や、京畿(キョンギ)道地方の民謡「梅花打令(メファタリョン)」など、梅の花にまつわる詩や歌が多く残っているほか、李氏朝鮮時代の陶磁器に梅花紋様が多く描かれていることからも、梅は朝鮮半島の人々に古くから親しまれてきたことがわかる。
梅は寒冷地では実を結ばないため、朝鮮半島では中部以南の地域で、果樹として栽培されている。

梅は健康食品の代表

梅の実は優れたアルカリ健康食品。その一番の理由は、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ピルビン酸、酒石(しゅせき)酸などの有機酸が豊富に含まれるためだ。これらの有機酸は、胃腸や肝臓のはたらきを助け、消化促進、下痢止め、便秘防止、血行促進、疲労回復、美肌、二日酔い回復、乗り物酔い防止などの作用があるほか、病原細菌に対して強い殺菌力を示すなど、数え上げられないほど多くの優れたはたらきを持つ。
ただし、未熟な青梅には有毒な青酸成分が含まれるため、生食せず加工して利用される。

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韓国における梅の利用法

맷실차メシルチャ:梅茶。
梅肉濃縮液を湯または水でとき、蜂蜜や砂糖で甘味をつけて飲む。
맷실장아찌メシルチャンアチ:梅の漬物。
日本の梅干しのように塩漬けにしたり、醤油やコチュジャンに漬けたりする。
맷실추メシルチュ:梅酒。
日本の梅酒同様、焼酎に梅を漬けて作る。梅の成分がよく抽出されるよう、焼酎はアルコール度数30度以上のものを使い、砂糖などの甘味を加える。
その他、昨今のウェルビーイング健康ブームで、梅肉エキス、梅肉濃縮液、梅酢などの梅製品も脚光を浴びている。

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