韓国餅菓子クラス「シルトッ(甑餅)とファジョン(花煎)を作ろう♪」4月26日(土)
4月の実習クラスは一年ぶり! コン・チュリョン先生の餅菓子でした。
告知後、「待ってました!」という方がそろいました。各自でシルトッを楽しく作らせたい!というチュリョン先生の気持ちを大事にして9名で満席にしました。
コンシルトッ・ファジョン・テチュチョ・ケジセンガン茶
まずは韓国の餅菓子についてのお話。代表的なシルトッやお菓子、行事で美しく飾られた写真などを見せて説明しました。
ソウルで修行してきた若い頃の経験や苦労話、思い出などにみなさん興味津々でした。
基本の餅菓子説明の後、まずはコンシルトッ(甘納豆の甑蒸し餅)のデモンストレーション。ジョン家でもよく作ってきたシルトッで作りやすく、子供たちも大好きなお餅です。
20年ほど前に韓国で買ってきた蒸し器やムルトン(蒸し鍋)がスタジオのガス台に並び、お餅屋さんのようでした。
表面にも甘納豆をのせました。
「みなさんは甘納豆を自由に飾りつけてくださいね!」とチュリョン先生。
昼前に蒸しておいたコンシルトッを見せながら「今日のテーマは花火にしました♪」と言うと、みなさんは「可愛い!」、「若いですね♪」と歓声が上がりました。
コンシルトッのデモ後、みなさんはシルトッを仕込みました。
初めての方、以前に餅菓子クラスで作った方…それぞれがわくわくしながら漉したり、盛りつけていました。
蒸している間にテチュチョのデモ。なつめの種を取り、水あめ&砂糖で甘く煮詰めたらシナモンをふります。
粗熱が取れたら炒ったごまをまぶして出来上がり。慶尚道でよく作るテチュチョのひとつでテチュチンジョとも言います。
漢方薬にもよく使われるテチュ(棗)は身体によく、韓国の家庭ではお茶にもお菓子にもよく使います。
みなさんのために仕込んだテチュチョ。取った種は捨てずに、ケジセンガン茶に加えて煎じました。

テチュチョ(棗)の試食分は午前中に仕込みました。
パシルトッ(小豆)も蒸し上がりました。
小豆の味と香りを楽しむパッシルトッ、みなさんにお配りして大好評でした。
35分蒸したコンシルトッ、むらし終わり、大皿に盛りつけるみなさん。
笑顔があふれました。
次にファジョン(花煎)のデモを行い、各自で白玉粉をこねて実習開始。
焼きながら気に入ったエディブルフラワーをのせて仕上げます。
きれい! 可愛い! 愛情をかけて焼いたファジョンはどなたも素敵に仕上がりました。
久しぶりの餅菓子クラス、充実した時間でした。
テーブルには各自で作ったコンシルトッ、ファジョンの2品、デモで作ったコンシルトッ、テチュチョ、ケジセンガン茶、昼前に仕込んだパッシルトッが並びました。
チュリョン先生と私、スタッフも一緒に座り、お茶会のような試食になりました。
韓国の餅菓子、昔は季節ごとに母や祖母がつくってくれました。時代も世代も代わり、本場韓国でも家で作ることが減りました。そして、日本ではあまり買うことができません。
家々に残るお餅の作り方が違いますが、手作りのお餅やお菓子には思い出がたくさんあり、次の世代にもつながります。
キョンファスタジオではこれからも精一杯、続けて行きたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします!