鯛。韓国語ではトミ( )またはトム( )という。韓国でも日本でも、鯛は魚の代表格で、白身魚の高級魚とされる。春が旬。
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■鯛のなかま |
鯛」といえば一般に真鯛(まだい)(韓国語は「チャムトム: 」)をさし、鯛の中ではもっとも美味とされる。日本語では「鯛」のつく魚はいろいろあるが、韓国語でも同じで、次のようなものがある。
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- 黄(き)鯛…韓国語では「ファンドム」(
)。真鯛と同様の赤色を帯びており形も似ている、真鯛よりも小ぶりで薄く、身は柔らかい。刺身(フェ: )や塩焼き(ソグムクイ: )などにされる。
- 黒(くろ)鯛…韓国語では「フットム」(
)
または「モットム」( )。身がしまっているため、刺身や塩焼きのほか、蒸しもの(チム: )、煮つけ(チョリム: )などにされる。
- 甘(あま)鯛…韓国語は「オットム」(
)。身が柔らかく水気が多いため、刺身よりも焼きものや干物、鍋ものにされることが多い。韓国では済州島の名産。甘鯛を煮た汁に、ほぐしてもどした身とわかめを入れた、「甘鯛わかめスープ」(オットムミヨックッ: )は、済州島の郷土料理。
- すずめ鯛…韓国語は「チャリドム」(
)。韓国で済州島の名産。小さくて身もあまりついていないが、済州島では「チャリフェ」( )といって、骨ごと輪切りにして刺身にする。
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