朝鮮半島にはさまざまな塩辛類があるが、中でも大変ポピュラーなのが、淡白な味の「アミの塩辛」。これは、生のアミにたっぷりの塩と焼酎少々を加え、何ヶ月か発酵させて作る。
アミの塩辛は仕込む時期により、
(オジョッ:五月のもの)、
(ユッチョッ:六月のもの)、
(トンベッカジョッ:冬仕込みのもの)、
(チュジョッ:秋仕込みのもの)などと呼ばれる。仕込む時期やアミの種類により、塩の量が異なる。
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アミの塩辛の使い方
塩辛類を韓国語で
(チョッ)または
(チョッカ
ル
)というが、韓国料理において塩辛類は、薬味で和えてご飯のおかずとしてそのまま食べるほか、キ
ム
チを漬けるときの薬味に加えたり、鍋ものやスープ、煮ものの味つけに使うことも多く、調味料のひとつと位置づけることもできる。
アミの塩辛の場合もそうで、そのまま食べる以外に、茹で豚の薄切り(
:チェユッピョニュッ)や豚の皮や頭肉、内臓など正肉以外の部位を茹でたもの(
:スユッ)などを食べるとき、つけて食べたりする。
↑スユッ
その他、旨みと塩味のある調味料として、チゲ(鍋もの)の味つけに使うことも多い。韓国料理のチゲは、しょうゆベースのもの、味噌ベースのもの、コチュジャン(唐辛子みそ)ベースのもの、塩辛汁ベースのものに大きく分かれるが、「チョックッチゲ」(
)といって塩辛汁をベースにする場合、豆腐やズッキーニ、あさり、青とうがらしなどの具を入れてさっぱりと仕上げる。
↑チョックッチゲ
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その他の韓国の塩辛
韓国の塩辛類はいろいろあるが、その中でも比較的ポピュラーなものは次のとおり。
(ミョンナンジョッ)
:たらこの塩辛。塩蔵たらこのこと。
(オジンオジョッ)
:いかの塩辛。
(チョギジョッ)
:いしもちの塩辛。
(ファンソゴジョッ)ともいう。
(ク
ル
ジョッ)
:牡蠣の塩辛。小さな牡蠣で作った
(オリグ
ル
ジョッ)が一般的。
(チョゲジョッ)
:貝の塩辛。あさり、はまぐりなど。
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