りんごは韓国語で「サグァ」( :沙果)。朝鮮半島ではもっともなじみ深い果物のひとつで、古く三国時代に中国からもたらされたといわれる。また、りんごの呼び方にはもうひとつあり、「ヌングム」( )ともいうが、これは伝統的なことばでありながら現代ではあまり使われず、厳密には実が小ぶりで酸味が強い別種の果物をさす。 |
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■韓国のりんごの種類 |
韓国では1960年代ごろまで、生産性に乏しく比較的低品質の「国光」「紅玉」「花紅」などの品種が多く栽培されていたが、70年代に入って新品種を積極的に導入した結果、90年代には高品質の「ふじ」「つがる」「ジョナゴールド」「世界一」「紅露」などの栽培が普及した。
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- 紅玉…韓国語では「ホンオク」(
)。
原産国はアメリカで、朝鮮半島にはもっとも早期にもたらされたりんごの一種。
- 花紅…韓国語では「ファホン」(
)。
- ふじ…韓国語でも「フジ」(
)。
日本原産で国光とデリシャスの交配種。韓国では1970年代に普及し、生産量では現在の韓国のりんご総生産量の半分以上を占める。
- 紅露…韓国語では「ホンノ」(
)。
韓国では1990年代に栽培され始めた新品種でありながら、鮮やかな赤色と品質のよさ、そして9月上旬には収穫可能な早生種であることから、チュソッ(旧暦8月15日)の祭祀用に出荷される有望種。
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