原産地は中国。もともと葉先が丸まらずに広がった非結球種だったものが、16〜18世紀にかけて交配が進み、半結球種・結球種が生まれた。日本では現在、白菜といえば年間を通して結球種が主だが、中国や朝鮮半島では非結球種や半結球種も多い。
朝鮮半島の文献では、13世紀前半の『郷薬救急方(ヒャンヤックグプパン)』に、白菜を意味する「(スン)」が薬草として出てくるのが最初といわれる。
韓国でも白菜は、漬物をはじめスープ、煮もの、炒めもの、焼きものなどさまざな料理の主材料あるいは副材料として使われる。特にキムチを漬けるうえで、白菜はなくてはならない野菜といえる。毎年11〜12月のキムジャン( :冬中に食べる大量のキムチを漬ける大がかりな作業)を前に、その年の白菜の収穫状況と価格が、韓国社会における一大トピックとなる。 |
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