質量ともに香辛料の豊富な韓国だが、山椒についていえば、一部の南部地方を除いて日本ほど一般的には使われていない。魚の生臭さや料理の油っこさを抑えるために使うのは同じだが、とうがらしやにんにくなどのヤンニョムが同様のはたらきをするため、山椒に対する志向は薄いようだ。 |
 |
その中でも、比較的山椒が使われるのは川魚料理。川魚を使ったメウンタン( :魚介を大根や葱などとともに辛く煮たスープ)やチュオタン( :どじょうスープ)、チャンオクイ( :うなぎ焼き)など、川魚料理を食べるとき、各自の好みで粉山椒をふったり、粉山椒入りのヤンニョムジャン(薬味だれ)をかけたりする。 |
 |
 |
 |
←
チュオタン(どじょうスープ)と山椒などの薬味調味料 |
|
粉山椒の韓国語は、正式には「チョピカル」( )だが、実際には「サンチョカル」( )と呼ばれることが多く、ほかに慶尚道方言で「チェピカル」( )と呼ばれることもある。 |
|